パディントン発4時50分を読んだ感想!

アガサ・クリスティの「パディントン発4時50分を読んだ感想を書いています。

ミステリーとして読んだ感想や感じたことなどをまとめています。

パディントン発4時50分を読んだきっかけ

パディントン発4時50分を読んだのは、以前にテレビで放送していたのを見たのが、きっかけです。

天海祐希さんが主演で、前田敦子さんが相棒役という設定で、しかも舞台は日本ということで、どうしても違和感を感じつつも、ストーリーとしては、面白かった印象でした。

実は最近、クリスティのミステリーを読みまくろうという思いがあり、それで書店に立ち寄ったときに目についたのが、この「パディントン発4時50分」だったというわけです。

とはいえ、日本が舞台のドラマ仕立てと原作は、違うだろうと思い、読んでみました。

読んだ感想

パディントン発4時50分を読み終わり、感じたのは、謎解きとしてのやや物足りなさ感です。

やはり、ミステリーの王道は、トリックの謎とかアリバイ崩しだったりします。
結末でようやくわかる犯人と被害者の正体については、やはりクリスティらしい意外性がありました。

そもそもこの物語は、被害者の身元がわかれば、犯人がわかってしまうので、そこにたどり着かないように読者をミスリードしていっています。

それと舞台となる大屋敷に関連する登場人物すべてが、どれも疑わしいように思わせるストーリーも、やはりクリスティらしさだと思いました。

そういった最後まで真相をわからないものにしていく進め方は、おもしろいなぁと感じました。

ただし、トリックという点では、今ひとつかなと感じました。

犯人はもちろんのこと加害者が、誰なのかという点に謎があるので、どうしてもこういうストーリーになるのかなと感じました。

エッセンスとは?

「パディントン発4時50分」のいちばんの面白みというのは、列車旅行中の女性が、たまたま同方向に進んでいく別の列車の窓から、殺人事件を目撃してしまうという点です。

このありそうでありえないような設定が、とにかく絶妙だと思います。

さらに探偵役のミス・マープルが、死体がどこに消えたのかを論理的に推理するところは、どうやって物語の舞台と列車内殺人事件を結びつかせるかという点で、無理がなく、自然な感じになっていきます。

あとはミス・マープルの相棒役というか、事実上の探偵役(ここではミス・マープルは、ほぼ安楽椅子探偵になっていますから)である、フリーの家政婦というのもユニークであり、現代に通じるものかなと思いました。

こんな方に向いています

ドラマのパディントン発4時50分をみたひとでも、十分に楽しめます。っていうか、やはり原作の方が、面白いと思います。

で、大掛かりなトリックの謎を解くというミステリーではなく、日常に潜む恐怖的なミステリーを読みたい方におすすめだと思います。

逆に、こんな方には向いてないかも

先程も書きましたが、トリックやアリバイ崩し的なミステリーを読みたい方には、やや面白みがにかけるかなと思います。

途中の捜査が、結構ダレるかもです。

まとめ

クリスティのミステリーとしては、割とおとなしい話かなと思います。

ミス・マープルものって、だいたいこんな感じかなとも思いますが。

ただ、結末の意外性は、十分に楽しめる作品ですし、舞台設定の思いつきが、やはり秀逸だと思いました。