ずるい考え方 木村尚義

ずるい考え方 木村尚義 あさ出版

タイトルに惹かれて買いました。「ずるい考え方」とはなにか?

ずるいというのは、この本に書かれていることを目の当たりにした場合、あくまでもそういう言い方をする人がおそらくは、多いのではなかろうかと感じたから、それがタイトルに使われているのだと思います。

この本でいいたいことは、ズバリ言えば、「コロンブスの卵」でしょう。要するに先にその方法を見つけた、思いついた人がすごいということです。

ただ、その発想、考え方自体は、特段難しいものではなく、「なんだそんなことか」と言われてしまうようなシンプルなものです。

でも、多くの人に「ずるい」と言わしめる発想を思いついたり、そういう考え方ができるようになるには、どうすればいいのかというと、やはり考えるしかないのでしょうね。

この本のサブ・タイトルには、ゼロから始めるラテラルシンキング入門とあります。ラテラルシンキングとは、水平思考と訳すみたいですが、水平じゃなく多角的思考法だと思います。

あらゆる角度から物事を見ることで、多くの人が気づかない発想ができるわけですからね。

多面的な発想法を身につけるきっかけとして書かれているので、章ごとに発想の方向性を示唆し、まとめています。そして章ごとにケーススタディが設けられているので、じっくりと考えてみることが、この本で言うラテラルシンキング的な思考法が身につくものと思われます。

決して先に答えを見てしまわないことです。答えを先に見てしまうと、単なる「コロンブスの卵」にしかなりませんからね。

どういう発想ができるのか、ひとつの角度からだけではなく、別の角度から見てみる。または、逆転的な考え方をしてみるとか、一見無関係と思われる者同士を組み合わせてみるとか、そういった自由な発想をするきっかけになる本だと思います。

繰り返しになるけど、この「ずるい考え方」という本を楽しむには、決して先へ先へと読み進めないことです。立ち止まり、じっくりとさまざまなことを考えることで面白みを感じられる本です。