集中力が高いことが本当に優れていることなのかを問う本

集中力はいらない 森 博嗣 SB新書

本屋さんに行くと、集中力をどう身につけるか的な本は結構な頻度で見かけます。
僕自身は集中するのは得意ではなく、同じことをせいぜい30分も続ければ、飽きてしまう。
だから、今までは自分はあまり集中力がないタイプの人間だって思っていたわけです。なので、この本のタイトル「集中力はいらない」をみかけたときは、あっ、言い切っちゃったんだって思いました。

 

アンチな意見だって。で、それが気になり読んでみました。

たしかに、集中力に対する世の中の人が持つイメージって、良いものばかりです。でも、そこを疑ってみることで、違うものが見えてくるわけで、森氏は、集中することは、絶対的に良いというものではなく、むしろ分散的な思考が発想というものに結びつくものだというのです。

 

納得でした。

僕の感想としては、「集中しなさい」と子供の頃から学校や親などから教えられてきてのは、同じことを延々と続け世の中のシステムにちゃんとハマる人間を作るための洗脳のセリフだったのでは?

ということです。

 

本の中にも、社会が人間の集中しなさいと要求してきたのは、機械のように働きなさいという意味だったとあります。

つまりは余計なことは考えるなということですからね。

でも、人間本来は集中が苦手な生き物であり、自由気ままに考えることですごい発想にむすびつくわけで、書の後半においては、集中は人間を排除するとまで書かれています。

集中は考えないことで、それは人間性を排除していくこととなるわけで、もっと思考するということが必要で、そのためには集中するよりも分散することが大事なのだというわけです。

今一度、自分の毎日の生活や行動をを振り返るきっかけになる内容だと思います。