美少年探偵団の感想は少年探偵団だった

屋根裏の美少年 西尾維新 講談社タイガ

 

美少年シリーズ3作目となるこの作品をいちばんはじめに読んだので、それまでのストーリーなどはいっさいわかりません。

なので、なぜ女性である主人公が男装して美少年探偵団に入ったのかという理由はわからないが、それでも十分に設定された世界を楽しめるストーリーです。

内容は、かつて存在した美術部の部室を事務所として使っている美少年探偵団が、天井に天井絵を描こうとして、屋根裏から33枚の不可思議な絵画を発見するところから一見不可能な誘拐事件につながっていくというものです。

見つかった不可思議な絵の謎からどう誘拐事件へと発展していくのか、途中で心配になりましたけど、きちんとつながっていくところは、さすが西尾維新って思いました。

 

一般的なミステリーというジャンルにははまらない独自の世界で広がる世界ですが、微少年探偵団が各々の推理を披露し合うシーンはなかなかユニークで、その発想もバリエーションに富んでいて面白く感じました。

 

なによりも美少年なのか美少女なのか、性別がわからなくなるようなキャラ設定がおもしろいですよね。

 

この本から学べるポイントとしては、「大切なものは目に見えない」と札槻君が、主人公に言ったセリフです。つまり、重要な部分は実は露呈しているにもかかわらず目には見えないことがあるということです。 大切なものほど見落としがちになるので、しっかりと見なくちゃいけないのです。

まぁ、美少年探偵団シリーズなのですが、江戸川乱歩の少年探偵団にひっかけて、タイトルも意識されていますよね。

ただ、作中に乱歩をイメージさせるものは、なかった気がします。それはそれでいいのかもしれないですよね。別に。