アガサ・クリスティの「雲をつかむ死」を読んだ感想!飛行機内で殺人

アガサ・クリスティの雲をつかむ死の感想です。

基本的に、ネタバレは書きたくないので、率直に読んだ感想を書いています。この作品でもポアロの名探偵ぶりが発揮されていますよ。

雲をつかむ死を読もうと思ったわけ?

最近、アガサ・クリスティのミステリーにどっぷりとはまっており、次々に読んでいます。で、この雲をつかむ死は、白昼の悪魔といっしょに買いました。

飛行機内という密室で起こった殺人事件ということで、面白みを感じました。
飛行機の中ですから、殺人を行った犯人が限定される可能性は、地上で犯す犯罪よりもうんと高まりますよね。

なので、どうしてわざわざ飛行機内で殺人するのと思う部分もあるのですが、そうはいってもミステリーの面白みは、密室トリックが最高峰だと思うのです。

そんな理由から、航空ミステリーものっていうことで読んでみました。

読んだ感想

雲をつかむ死の登場人物は、ある程度限られています。なんせ、舞台が飛行機の中ですから。

ただ、相変わらず、登場人物のバリエーションが豊富です。ココらへんのセレクト基準というのは、クリスティなりになにかあるのでしょうか?

美容師、歯科医師、金貸し業、考古学者、医師、セメント会社支配人、伯爵夫人、貴族令嬢といった面々です。

雲をつかむ死は、登場人物が殺人事件に遭遇したことで、どう生活に変化があったのかという部分が、事件解決の手がかりのひとつの要素になっています。この辺は、非常にリアリティがあるわけですが、実はここでのものの見方に違和感を感じられるかどうかが、事件を解くカギとなっています。

トリック自体は、現実的に考えてかなり無理があるかなという印象です。

殺害の原因ではと疑惑を与えるものとして、蜂、吹き矢針、矢筒といったものが出てきますが、これらはすぐに殺人事件とは直接結びつかないというか、犯人が仕込んだ小道具だってことが割とすぐにわかりました。

もう少し、引っ張るのかと思いきや、あっさりとわかるので、そのへんがちょっともったいないと感じました。

真犯人は、どんでん返しのどんでん返しになっていて、衝撃度がありました。

エッセンスとは?

人間の欲望、とくに金に対する欲望というのは大きいわけです。この物語も事件のきっかけは金です。

金を貸す側、借りる側、欲しがる側というそれぞれの金に対する捉え方が、リアルに描かれています。

トリックの本質は、当たり前にあるものに対しては、人の興味や関心は薄れるものだということです。

そういった思い込みを突いている点です。

トリックそのものは、現実で考えると、ちょっとどうかなと思える部分もありますが、物語の本質的な意味を考えた場合、意外と通用する気もします。

クリスティは、そのあたりも計算に入れていたのかもしれません。

こんな方に向いています

もしかしたら、雲をつかむ死は、クリスティ作品の中では印象度が、それほど高くないのかもしれません。

が、ミステリーを人間模様の部分から楽しみたい方には、面白いと思います。ひとつの殺人事件が、その場にいた人間にどういった影響を及ぼすのか?

これは、ある意味、現実社会でも起こり得ることですからね。そういったことを考えたい方には、おすすめです。

逆に、こんな方には向いてないかも

いろいろと考えましたけど、ミステリーが好きな人なら、大抵の方が読んで面白味を感じる作品だと思います。

なので、向いていない人はちょっと思いつきません。

しいていえば、密室ものが好きじゃない人かなって思うくらいです。

まとめ

雲をつかむ死は、個人的には楽しめました。真犯人にたどり着くまでの意外性が、いいです。

それにしても、クリスティの作品は、登場人物すべてに疑惑がかかるように描かれているので、途中で飽きることが少ないと思います。

この作品も、もちろん同様です。

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