「青列車の秘密」を読んだ感想!クリスティのどんでん返しが痛快


クリスティの青列車の秘密(原題:The Mystery of the Blue Train)を読みましたので、感想を書いています。

クリスティ自身が失踪後に書かれた作品だそうで、本人はあまり好きな作品ではなかったようです。

けど、読者としては、素直に楽しめました。

ネタバレはなく感想を書いていますので、安心して読んでください。

「青列車の秘密」を読もうと思った理由

実は、青列車の秘密を読むのは、2回目です。2年前くらいに読んだのですが、内容をすっかり忘れてしまっていました^^;

当時は、字面を追うだけの読書だったので、しばらくするとストーリーさえも忘れてしまいます。

こういう読み方は、ナンセンスです。
今は、時間はかかりますが、映像として脳にイメージングしながら読み、さらに物語の構成をしっかりと確認しながら読むようにしています。

なので、おそらくもう忘れないと思います。

そんなわけで、今回、あらためて青列車の秘密を読んでみることにしました。

読んだ感想

そもそもタイトルにある、「青列車」というのは、ブルートレインのことで、いわゆる上流階級層が利用するグレードの高い列車です。

その列車内で起こった殺人事件の犯人をたまたま同じ列車に乗り合わせていたポアロが突き止めていくという内容です。

殺人事件には、同時に高価なルビーが盗まれているという点で、強盗殺人といった内容です。

例によって疑惑のかかる人物が、2人いて、それぞれがかなり怪しいという設定です。そうして、一度は逮捕されてしまいます。

が、ポアロは、納得できずに、真相を突き止めていきます。

結末の意外性は、やはりクリスティです。なるほどって感じで楽しめます。

ただ、ルビーの盗難や存在そのものの印象が、かなりスマートな割には、簡単に殺害してしまう点で、ちょっとスマート性に欠ける印象でした。

被害者の父親が大富豪という設定で、大富豪ならではのあるあるみたいな描写が面白いです。

また、ミス・マープルシリーズの舞台となっている「セント・メアリ・ミード村」からふとしたきっかけで都会に出てくる女性が登場します。

その女性を巡るロマンスも描かれていて、その辺が物語の中でちょっとした伏線にもなっている気がしました。

それにしても、ポアロの自尊心の高さというか、プライドの高さは痛快です。

エッセンスとは?

青列車の秘密のミステリー性の核は、視覚トリックでしょうね。

どう見えるかという部分と同時にどう見せるかというトリックにより、まんまと騙されます。

あと、人の言うことは、簡単に信じちゃいけないという教訓もあると思います。ミステリーにおいては、証言ですが、そこをハナから疑うことで、違和感が生じてきますし、別の可能性を思いつく発想にもつながるものと思いました、

これは実生活においても活用できるでしょう。

すなわち、「情報は鵜呑みにしない」ってことです。

こんな方に向いています

単純にミステリーのトリックの意外性を楽しめると思います。大掛かりな物理トリックではないので、派手さはありませんが、ぎりぎリ可能性のあるトリックではないでしょうか。

クリスティ作品の中では、それほど目立つものではないかもしれませんが、十分に面白いです。

なので、軽めのミステリーが好きな方におすすめです。

逆に、こんな方には向いてないかも

殺害の動機が、ちょっと弱いですし、トリックそのものの驚愕性は少ないかもしれませんので、ミステリーをたくさん読んでいる人には、ちょっと物足りないかもしれません。

まとめ

再読した「青列車の秘密」でしたが、個人的には面白かったです。

ミステリーそのものよりも、人の心の移ろい方を楽しめます。

都会へ進出したセント・メアリ・ミード村から出てきた女性が、最終的にどうなったのか、その辺の変化もイメージしていける作品でした。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク