君の膵臓をたべたい 住野よる

君の膵臓をたべたい 住野よる 双葉文庫

今の時代に話題になった本、売れている本であるという観点から読んでみました。そのため文庫になったのを機会に購入。

この本の中心読者層は、おそらく小・中学生あたりではないでしょうか。高校生以上のリテラシーを持つものが読む小説としては、あまりにも稚拙な文章だなと思いました。

ストーリーは、他人と関わろうとしない主人公の男子高校生が、ある日共病文庫という本を拾ったことで、その持ち主であるクラスメイトの女の子と話すようになり、本人が余命一年であることを聞かされます。女の子は主人公とは真逆の性格で、主人公を誘い、焼肉や旅行に行ったり、彼女の家に呼んだりするようになります。そうするうちに、だんだんと主人公は、彼女から他人と関わること、生きることに対し、前向きになることを教わっていき、成長していくという内容です。

少し驚いたのは、彼女の死に方です。やや意外に感じましたが、それ以外の点については、ほぼ予想がつく内容でした。

読後は、改めて今の日本の小説って、なんだかお気楽だなぁって思いました。

こういうものはお約束的な内容ですよね。余命が短い他人と知り合い、主人公が変化していくというものって、昔からありますよね。

結局、悲しいという感情を刺激され涙を流す。それを感動する物語であると勘違いして、騒いでいるような気がしてなりませんでした。

ただ、こういうストーリーは、売れ線なのだなとあらためてわかりました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする