Gene Mapper -full build-  藤井太洋

Gene Mapper -full build-  藤井太洋 ハヤカワ文庫

遺伝子管理された人工的な植物である蒸留植物、拡張現実によるアバターを使い、時間と場所を超えてのコミュニケーションが当たり前になっている近未来の世界が舞台。そこで起きた不可思議な事件の原因を主人公が追っていくというSF小説。

藤井太洋のデビュー作。

ネットで話題になっていたので読んでみましたが、ミステリー性もサスペンス性もさほど感じられない内容で、主人公が事件を追っていくので、読者はそれについていけば真相が解明されていきます。

つまり、考えることなく黙って読み進めていけば、自ずと真相にたどり着くし、伏線もわかりやすいので、これはこうだなって読んでいての安心感はありました。(皮肉です)

が、やはり、冒頭に謎が提示されるわけですから、その謎の真相に関する意外性という部分、「そう来たか!やられた」というオドロキが欲しかったと思います。まぁ、そういうストーリではないのかもしれませんが、ちょっともったいない感じがしました。

それに、主人公を取り巻く登場人物にもっとクセというか、怪しさが欲しかったと思います。人間の裏切りとかエゴとかがもっとドロドロと描かれていれば、結末は同じでももう少し違った感想、読み終えて、いろいろなことが頭を駆け巡るような・・・。

登場人物たちが、あまりにも想像通りの人たちで、最後はある意味ハッピーエンドなので、余計に読後感があっさりしすぎていて、物足りなさを感じてしまいました。

それにしてもアマゾンでの評価は、高いんですよね~。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする