密室殺人ゲーム2.0 歌野晶午

「密室殺人ゲーム2.0」 歌野晶午 講談社文庫

チャット上で、5人のキャラクターが、それぞれが実際に行った殺人の方法をあーでもないこーでもないと推理していくという設定であり、物語としての内容云々より、あくまでもゲームと割り切ったうえで、そのゲーム展開の題材がたまたま殺人、人を殺すというだけの話である。

推理小説には、動機というものが重要視されるが、現実の殺人事件には、動機が不明なものは山ほどあります。個人的には殺人に必ずしも動機が必要とは思っていないし、その方がリアリティは有ると思っています。なので、この小説が、あくまでも推理にフォーカスし、出題された殺人事件を5人のキャラクターが解明していく展開に、あっぱれという気持ちがしました。

これぞ、パズラー!

ではないのか?

そんな気概が感じられた作品です。

現実にこういう世界があるなら、かなり興味深いし、恐怖を感じますが・・・。

文庫本で600ページほどありますが、読み始めると一気に読めてしまいます。雰囲気作り的な情景の描写や、主人公の視点による心情やら、そういったものを排除し、あくまでも推理していく、どうやってこの犯罪が可能なのかを解いていくことに終始しているので、そういう推理小説が好きな人には、おすすめだと思います。

しかも、真相は二転三転していくので、コレでもかという感じの展開で楽しめます。

シリーズになっているそうで、密室殺人ゲーム王手飛車取りを先に読むのがいいそうです。僕は読んでいませんので、あくまでもこの作品だけを読んだ感想を書いていますのであしからず。

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