面白い生き方をしたかったので仕方なくマンガを1000冊読んで考えた

「面白い生き方をしたかったので仕方なくマンガを1000冊読んで考えた」 堀江貴文 KADOKAWA

 

ホリエモンが、おすすめするマンガ本のレビューです。ただし、単なるマンガの紹介ではありません。

個人的には、マンガは読みたいと思っています。実際に私は、小、中、高、大学といずれの時代にもマンガはそれなりに読んできました。そして、マンガで得た知識がその後の人生で役に立ったこともあります。

が、大人になると一気にマンガから離れてしまいました。原因は、マンガの単行本を買おうにも、どのマンガを買えばいいのかって、わからくなってしまったんです。

昔、マンガ好きだった人には、この本はおすすめだと思います。とりあえず、再びマンガを読むきっかけになると思います。

マンガで磨く仕事へのセンス、マンガの世界の想像力の凄さ、グルメマンガで知るその世界の奥深さ、マンガから入る鉄道や科学の世界、マンガ家の個性で読むマンガ、もしも~という世界の広がりや設定のおもしろさ、さらにはマンガで学べる知識などなど、マンガの優れている点を、ホリエモンが様々な切口で紹介してくれているのです。

マンガは、絵と文章の世界です。文章だけで想像力を働かせる小説よりの、はるかに脳内で映像化しやすいので、その点マンガの方が読みやすいと思います。

マンガが好きになる、そんな入口を開いている本です。

気になったのは、1000冊という冊数は、どこからでてきたのか?

巻末に堀江貴文「マンガ」リストが掲載されていたので、ざっと数えてみても、250冊程度しかなかった。(面倒になり途中で数得るのをやめたので、概算です。)

それとも、それぞれの作品の巻数の合計が1000冊になるのかもしれない。さすがにそこまでは、やらないが。。。

 

牧師館の殺人 アガサ・クリスティー 

「牧師館の殺人」 アガサ・クリスティー ハヤカワ文庫

ミス・マープルシリーズの第一弾である「牧師館の殺人」です。ミス・マープルシリーズは、先に予告殺人を読みました。マープルの第一作目なので、読んでおこうと思い、読みました。

物語の大きな構造、人間の先入観が、犯人の心理的なトリックに使われている点で、 クリスティのポアロシリーズ第一作目「スタイルズ荘の怪事件」と、ほぼ同じだと思いました。

なので、犯人の意外性という点では、ポイントは低いと思います。

ポアロよりもマープルの方が、個人的には好きなキャラクターですね。ミス・マープルは、何気ない会話の中から、言葉の本質的な意味を捉えたり、人の行動のわずかな変化から、そのときの心情や行動の動機を推理していくんじゃないでしょうか。

実際にこんな人がいたら、あまり親しくなりたくは無いと思いますけど、探偵役として見た場合、彼女が登場してくるシーンは、なぜかワクワクしてきます。

おそらく、マープルが放った言葉の裏に、どんな真実や意味合いが含まれているのかをじっくりと考えなくてはいけないからではないでしょうか?

彼女のセリフは、そのシーンでは、違和感がありますけど、一語一句噛み締めて、言外の意味を推理していくと、あとで辻褄が合ってきます。

「すべてお見通しよ」とミス・マープルには、わかっているんでしょうね。とにかく、不思議な老女です。

 

 

 

ナイルに死す アガサ・クリスティー

「ナイルに死す」 アガサ・クリスティー ハヤカワ文庫

ナイルに死すは、もちろんミステリー小説ではありますけど、根底に流れているものは愛情なのです。したがって、その意味では恋愛小説的な内容としても読める小説ではないかと思います。

事件が起こる舞台は、ナイル川を遡る船上。

最初の殺人事件は、物語が200ページを過ぎてから、ようやく起こります。クリスティから与えられた状況から、犯人ではないであろうと思われる人物は、すぐに考えつくと思います。

しかし、肝心の誰が殺害したのか?については、事件が起こるまでに描かれた情景や登場人物それぞれの心情を想像していくことと犯人ではないだろうと思われる人物を消去していくと、ふと思いつくのではないでしょうか。

だが、そうやって考えていくと、一体どうやって犯行が可能だったのかという疑問が今度は大きく浮かび上がってきます。

そして、それこそが、「ナイルに死す」の面白さだと思いますし、その意外性こそが傑作と言われる所以ではないかと思います。

それにしてもエルキュール・ポアロの自信満々の性格は、少し鼻につきます。ポアロは完全主義者で、100%の裏付けがないと真相を解明してくれないので、ズバリと言い切られると、ドキッとしてしまいます。

もうわかったのか?って。

冴えない風采の探偵役が、鋭く事件を解決するというのが、多くの日本人には好まれるのではないでしょうか。

 

個人的には、それはそれでなかなか解決が遅くて、イライラしたりもしますけど。

 

 

 

本音で生きる 堀江貴文 

本音で生きる 堀江貴文 SB新書

ホリエモンの本は結構好きで、よく読みます。新書なので1時間くらいで読了できました。

この本のタイトルは、「本音で生きる」ですけど、ホリエモンは、なぜ多くの人が本音が言えないのか不思議であるといっています。そして本音が言えない理由は、自意識とプライドのせいだと書いています。

たしかに当たっています。

では、なぜ、著者はそこまで言うのかというと、人生は、いや時間は有限だからだというのです。つまり、自分のやりたいことがあるなら、つべこべ言わずにやったらいいという。その理由は時間には限りがあるから、である。

時間は誰にも絶対的に平等にあり、そして有限である。自分がやりたいことをやって充実した人生を生きるには、本音で生きていかないともったいないわけなのです。

できない理由をあげつらったり、言い訳したり、バランスをとったり、空気を読んだり・・・そんなことをしている暇があるなら、やりたいことをさっさとやって、たのしく充実した人生を生きようというわけです。

ホリエモンはそのためにはすべての時間を最適化せよと説いています。無駄を徹底的に排除し、効率よく自分の時間を使うことで、自分のやりたいことができるのです。

僕はこの部分に非常に共感を覚え、とにかくスキマ時間を有効に使うことにし、今はスキマ時間はすべて読書かスマホのニュースアプリをよむことにあてています。

ってことで、さっさと行動すべし!!

ホリエモン×ひろゆき やっぱりヘンだよね ~常識を疑えば未来が開ける~

ホリエモン×ひろゆき やっぱりヘンだよね ~常識を疑えば未来が開ける~ 堀江貴文 西村博之 集英社

世の中、多くの人が「常識」「普通」っていう言葉で捉えていることを二人が、それって変だよね、もっとこうした方が効率的だったり、日本がよくなるのにっていうようなことを討論している本です。

討論といいつつも、実はすべてLINEでやり取りした本なのです。でも、顔を突き合わせて話すことの必要性がなければ、こういった討論の方がいそがしい二人には合っているのかなと思えますし、えっ?って思ってしまうところが、私も含め、読んでいるものがとらわれている「常識」という思考の檻なのかもしれません。

内容は、多岐にわたり、働き方・教育、健康・食、メディア・スポーツ、ITなどから経済、政治までのヘンについて議論しています。

この本をよむと、日本って、なんか意味のないことに拘る人が多い国だなってつくづく思いました。

普段当たり前って思っていることを疑ってみると、いろいろなヘンが見つかります。そんなふうに自分の思考に亀裂を入れてくれる内容だと思います。

 

レッドドラゴン(上・下)トマス・ハリス

レッドドラゴン(上・下) トマス・ハリス ハヤカワ文庫NV 訳 加賀山卓朗

自分が今まで感じたことのない経験ややりたくてもできなかったことを堂々とできるシチュエーションを思いもかけず手にした場合、人は急に戸惑うものなのかもしれない。そういうときって、素の自分が現れてしまうものなのです。

そして、愛とはシリアルキラーさえも救うものなのか?

ハンニバル・レクターシリーズの第一作目となるこのレッドドラゴンを読み終えた瞬間、そんな風に思えたのです。

満月の夜に連続して起こる「歯の妖精」と呼ばれる殺人鬼の一家皆殺し事件。元FBI捜査官のウイルグレアムは、愛する女性と離れ離れになりながらも、事件を追っていきます。このグレアムの捜査方法というのは事件現場へ赴き犯人の目線になり、犯人像をプロファイリングしていくという方法です。

前半は、このグレアム側の視点で物語が進行していくのですが、下巻に入ると、犯人の生い立ちが非常に細かく描かれていきます。そのせいか読んでいくうちに読み手はどんどん犯人の内面に引きずり込まれていき、気がつけば犯人を応援というか同情というか、そんな気持ちになってしまいます。

最後は犯人を救いたいって思えるほどに・・・。

でも、それはかなり危険なことかもしれませんよね。

作者のトマス・ハリスは、そんな危険性を察知してか、ラストでもうひと波乱起こしてくれるので、それでようやく読者は、現実に立ち還ることができ、ふっと溜息をついてしまうと思います。